No Car,No Life!

ポルシェ、仕事、お金、そして人生。

マイファースト ポルシェ。ボクスターGTSについて

ボクスターGTS

マイ ファースト ポルシェであるボクスターGTS
自己紹介がてら、まずはこのクルマについてレビューしてみようと思う。
私が買ったのはMY12016のボスクターGTS
GTSとは『グランツーリスモスポーツ』の略語。
つまりは、日常性とサーキットなどでのスポーツ性を両立したモデルということになる。

このボクスターGTS、価格は ¥9,490,000(PDK)也。
私の場合はマニュアルを買ったので、これより約60万円ほど安い。
もちろん、これはオプションを含まない価格。

ポルシェの場合、素では装備が非常に質素なため、日本車並の快適装備などを付けると、とんでもないオプション価格になるため、実際の価格はこれよりも全然高くなる。
(このポルシェの価格やオプション費用については別の機会で詳しく。)

スペック

  • 全長×全幅×全高:4405×1800×1270mm
  • ホイールベース:2475mm
  • 最高出力:330ps(243kW)/6700rpm
  • 最大トルク:37.7kg・m(370N・m)/4500~5800rpm
  • 総排気量:3436cc
  • 0-100 km/h加速:4.7秒(PDK)
  • 最高速度:281km/h(MT)

レビュー(約1年7ヶ月ほど所有してみて)

世界一級のハンドリングマシンと言われるだけのことはある。
まず、曲がり方が今までのクルマとは一線を画す。
クルマの中心を軸に曲がる感じがよく分かり、Gのかかり方が少なくスムーズそのもの。
よく車酔いする人を助手席に乗せて山道を走ったことがあるが、『この車は酔わない』と言われたこともあるので、やはりそうなのだろう。
ズレなく路面に吸い付くように弧を描く様は、まるでカービングスキーで気持ちよく曲がれた時の感覚によく似ている。 GTSではスポーツエグゾーストが標準装備。
私はこれが一番のお気に入り機能。
ボタンを押すか、スポーツ、もしくはスポーツプラスモードにすればフラップが開き、爆音仕様に。
ちなみに、この時の音量はかなりのもの。しかもアクセルオフでこれ見よがしの破裂音。 『クォーーーン・・・ババババッ!』

都会の街中でやると、かなり目立つ。いや、恥ずかしくて出来ないレベル…

エンジンは言うまでもなく、スムーズにレッドゾーンまで回り、しかも低音から高音へと音量とともに音色が変わる様は楽器と呼んでも良いのではないかと思うほど惚れ惚れする。
今までポルシェは街中でアイドリング中の音などを聞くと、ガラガラというお世辞にも良い音とは言えない印象があったが、所有して回してみると、全然違う。 回してナンボのエンジン。 スポーツプラスモードにしてボクスターを解放してやると、 本当に突き抜けるような快音!
もともとドライブ中の音楽は嫌いではないが、ボクスターに乗る時はまずカーオーディオなんて野暮なものはかけない。
音楽なんかよりも、このエグゾーストノートの方が100倍良い。
マクラーレン650Sも所有しているが、音質はポルシェの圧勝。月とスッポン)

高速域の安定感は充分。全てのカーブがコーナーになる。 日本の高速だと余裕があり過ぎて、ついついとんでもない速度になる可能性があるので注意が必要。 しかし、サーキットなどで、200km/h手前くらいからは空力的にややダウンフォースが足りない感はある。 怖くはないが、もう少し接地感があれば言うことない。 ツーリングに行けば一日に500km以上走ることも珍しくないが、乗り心地はスポーツカーとしてはかなり良い部類に入るのではないだろうか。
フラットで荒れた路面でも、体にビシバシ来るような突き上げは無い。剛性の高さとサスペンションが良く動いているから成せる技だろうと思う。
これはPASMをスポーツモードにしても変わらず、単にロール量が減っただけという感覚。しっかりとサスは硬くなってるはずなのに、ほとんど乗り心地は損なわれない。

そして、極めつけはブレーキ。
ポルシェのブレーキは宇宙一とは良く言ったもので、本当にこれには驚いた。
絶対的な制動力があるのは言うまでもなく、そのコントロール性の高さと、安定感は素晴らしいの一言。
アクセルを踏むのも楽しいが、ブレーキを踏むのも楽しい。
コーナーに差し掛かり、出来るだけ遅らせてブレーキを踏んでも、思った通りに減速してくれるので、頭の中で想像するクルマの軌跡と実際にズレが無い。
これが走っていて楽しいと思わせるポイントなのかなと思う。

ボクスターより早いクルマは他にも山ほどあるが、これだけ楽しさ、気持ち良さを味あわせてくれるクルマは他に知らない。
自分が年老いて足腰が弱くなり、クラッチが踏めなくなるまでこのボクスターだけは所有しておきたい。
そんな想いにさせてくれるクルマだ。


  1. 『私の』という意味のMyでは無い。Model Yearの略。ドイツ車などはモデルイヤー制を採用しており、毎年少しづつ改良されるため、どの年のモデルかを表す年で表現する。毎年7月〜8月頃に切り替わり、翌年の年を冠したモデルが生産開始される。